全国スポーツ推進委員研究協議会に出席するために訪れた三重県。
伊勢を経て、今回の旅最後の拠点となる熊野エリアに入りました。
新宮市にホテルを構え、この日はいよいよ熊野古道と那智へと向かいます!
新宮駅からは、バスに電車と選択肢がありますが、往復は大嫌いな私。
行きは電車、帰りはバスを使うとして予定を作りました。
とはいえ、新宮駅から那智駅へ向かう電車は1時間に一本から2時間に一本という少なさ。
時刻表に合わせてホテルを出発です。
那智駅へは電車に乗ってしまえば20分程度。
世界遺産に登録されて、平日でもそれなりに人はいるものだと思っていたのですが・・・
那智駅は無人駅。
さらに大社へ向かうバスとの連絡はなく、那智駅についてから40分ほど待たなくてはいけないのです。
今回は時間がもったいないので、タクシー会社に電話して呼んでしまいました。
出発点は大門坂。
大きな駐車場もあるので、やはり交通機関が不便なので、車を使う人が多いのでしょう。
またタクシーの運転手さん曰く、日本人の7割は那智滝まで一気に行ってしまうそうです。
ただ、外国人はほぼ100%大門坂から熊野古道の杉の道を歩いて登るのだそうです。
私はもちろん大門坂で降ろしてもらい、大門坂から熊野古道に入りました。
世界遺産構成の一部となっているのはいうまでもありませんが、「日本の道100選」にも選定されています。
少し民家の間を抜け、鳥居にたどり着きます。
大門坂のスタートにはシンボリックな杉「夫婦杉」が門の様に構えています。
ここからは「熊野古道」のイメージ通りな、杉に間に伸びる石畳の道。
階段ですが、その風景を楽しみながら登れば、苦労なんてものは感じません。
途中から登り始められる様入り口もあり、バス停もあるので、夫婦杉から登るのは大変だと思う方は、もう一つの選択肢ですね。
ご年配のグループはこの途中の入り口から登り始めていらっしゃいました。
なんとなくですが、空気も綺麗な感じがして、清々しい登りでした。
杉の道を上り切っても、実はまだまだ階段は続きます。
表参道ですので、お店も並んでいますし、後ろを見返せば素晴らしい景色も望めます。
この辺からはぐっと人の数も増え、賑わいが出てきました。
広いエリアにいくつもの駐車場が整備されていますので、その人たちが集まってくるのでしょうか。
やはり表参道から入る方が気持ちがいいですからね。
また参道には、名産の「那智黒石」も売っています。
鳥居などはまだ改修中ということもあって、全貌を伺うことはできませんでしたが、長い階段を上り切った先に、朱色の社「熊野那智大社」があります。
熊野本宮と熊野速玉神社とともに、熊野三山の一社になっていて、全国約4000社ある熊野神社の御本社です。
計6殿で構成されていて、那智の滝を大己貴命(おおなむちのみこと)を御神体として御祀りしています。
後に行きましたが、御瀧神社では、那智の滝をのものを御神体として御祀りしています。
手前には神の使いとされていた八咫烏を祀った「御縣彦社」があります。
熊野那智大社と並ぶ様に「那智山青岸渡寺」という寺院があります。
もともと熊野は日本古来の神道と外来の仏教を一つの信仰として考える神仏習合の地としていましたが、明治時代の政策により、神道と仏教の分離により、大社とお寺が並んで建つというかたちになりました。
青岸渡寺は塗料が塗られていない木そのものが生かされていて、近くで見るとこちらも大変魅力的です。
そしてお寺の窓からは、那智の滝を望むことができ、いよいよ対面です。
絵葉書にも採用される三重塔の後ろに見える那智の滝を望みながら、那智大社別院の御瀧神社に向かいます。